MJIはニルヴァーナのスマイリーフェイスの目の部分を“M”と“J”に変更し、Tシャツやセーター、靴下などにあしらった商品を展開。これをニルヴァーナは権利侵害だと主張したが、MJIは①ニルヴァーナにそもそも権利がないこと、②ボーカルのカート・コバーン(Kurt Cobain)がロゴをデザインしていないことなどを主張し、ニルヴァーナの訴えに正当な理由はないと反論した。MJIは、MJIが反訴している分も含めすべての訴訟においてニルヴァーナの主張を退けるよう裁判所に求めているのに加えて、同バンドが所有するスマイリーフェイスの著作権も登録取り消しを求めている。これに対してニルヴァーナの代理人は、MJIの主張について「法的にも事実的にも欠陥がある主張。われわれは(サマリージャッジメントの)要求に対して強く反対し、最終的に勝訴することを信じている」とコメントした。
さらにMJIの代理人は、目の部分を“M”と“J”に変えていることで問題のデザインと同一性はなく、「そもそもスマイリーフェイスはどこにでもある一般的なシンボルであるから、消費者はニルヴァーナやその他のいかなる特定の対象とも結び付けてイメージすることはない」と主張する。