新形コロナウイルスの感染拡大で、デジタル接客が広がっている。緊急事態宣言発令で店舗休業を余儀なくされてデジタル接客を始めたジュエラーが増加。物理的に対面で接客ができない状況下において、デジタル接客は売る側、買う側にとって便利なシステムだ。しかし、消費財と違ってデジタルで高額ジュエリーを販売するのはそう簡単なことではない。ここでは、「ショーメ(CHAUMET)」と「ブシュロン(BOUCHERON)」によるデジタル接客の現状についてリポートするとともに、その課題、そして可能性について探る。(この記事はWWDジャパン2020年12月21・28日号からの抜粋です)
パリ発「ショーメ」は5月11日、「サロン ド ショーメ オンライン(以下、ショーメ オンライン)」というサービスをスタートした。外出できない状況下で自宅にいながら、まるでブティックを訪れているかのようなサービスをLINEやZoomなどのアプリを使って提供するというものだ。スタート当初から好評で、利用者は新規や地方客が多い。特にマリッジリングについての相談が多く、約半数がオンラインで購入するという。
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