ジェリー・ロレンゾ(Jerry Lorenzo)が手掛けるストリートウエアブランド「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」は、「アディダス(ADIDAS)」と長期契約を結んだ。パートナーシップの中でロレンゾは「アディダス」のバスケットボール部門のビジネスやクリエイティブを担当する。また、両者は共に「フィアー オブ ゴッド」の第3ラインとなる「フィアー オブ ゴッド アスレチックス(FEAR OF GOD ATHLETICS)」を開発する。
「フィアー オブ ゴッド」は、デザイナーのロレンゾが2013年に創業。ファッション業界のシステムや常識にはまらないスタイルで支持を獲得していき、ラグジュアリー・ストリートウエアを代表するブランドの一つとなった。これまでカニエ・ウェスト(Kanye West)やジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)と共にツアーグッズを手掛け、「ヴァンズ(VANS)」「レディメイド(READYMADE)」「ナイキ(NIKE)」とのコラボレーションも行なった。
ロレンゾは「アディダス」との契約に際して、「立ち位置などにおいて前例のない、従来の型にはまらない役割をいただいた。スポーツとカルチャーを牽引する2つのブランドの核にあるビジョンや信念が原動力となった大胆な取り組みだ。私たちの強みを活かしてバスケットボール業界に革命を起こしたい。『アディダス』と『フィアー オブ ゴッド』はコート内外でバスケットボールの未来に対して夢を共有している。今後数年間で私たちの提案するモデルを通じて、業界を変えていくことが楽しみだ」とコメントした。
「アディダス」のブライアン・グレイビー(Brian Grevy)=グローバルブランド担当取締役員は、「ロレンゾと彼のブランドはストリートカルチャーや業界に世界的な影響を与えた。ロレンゾはクリエイティビティにおいて先見の明があり、活躍する起業家精神を体現している。彼と協力して次世代のバスケットボール界のクリエイティブ、アスリート、コミュニティーに刺激を与えることを楽しみにしている」と語った。
アディダスの第3四半期(7〜9月期)の売上高は前年同期比7%減の59億6000万ユーロ(約7500億円)だった。かねてより噂になっていた傘下ブランド「リーボック(REEBOK)」の売却検討を正式に認めた。