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「プラダ」がユネスコと連携 世界の学生と海洋問題に向き合う

 「プラダ(PRADA)」はこのほど、2020年からユネスコと提携して実施してきた海洋サステナビリティに関する教育プログラム「シー ビヨンド(SEA BEYOND)」の第一回授賞式をオンラインで開催した。世界各国の中高生が海洋環境保護の啓発を目的に制作したキャンペーン作品の中から上位3作品をプラダ・グループ公式サイトとユネスコ公式サイトなどで配信した。

 同プログラムは、世界の中等・高等学校を対象に20年5月に開始。対象校の生徒は4ヶ月間に渡りサステナビリティをテーマにした授業を受け、海洋保全に関する啓発キャンペーンを企画するというもの。今回はポルトガルのアグルパメント・デ・エスコラス・デ・ヴィアロンガ(Agrupamento de Escolas de Vialonga)校が制作した「循環するネット:プラスチックの海」と題した短編アニメーションが優勝した。同作品では、海洋生態系を危険にさらすプラスチック汚染の現状から、プラスチック廃棄物を回収してリサイクル素材へと生まれ変わらせるまでの様子が描かれている。第2位は中国・上海の上海中学国際部、第3位はメキシコ・タバスコ州のコレジオ・ラティーノが受賞した。プラダ・グループは教材費用として5000ユーロ(約65万円)を優勝校に寄付した。

 授賞式には、同プログラムに参加した生徒約300人とウラジミール・リャビーニン(Vladimir Ryabinin)=ユネスコIOC事務局長、ロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)=プラダ・グループのマーケティング統括担当、環境活動家やアーテイストで構成する審査員らが参加し、海洋活動家でアーティストのパトリシア・ファータド・デ・メンドンサ(Patricia)がファシリテーターを務めた。

 ベルテッリ=プラダ・グループのマーケティング統括担当は「素晴らしい生徒の皆さんに海の知識を学んでいただき、国際的な海洋保護運動に参加してもらうことができた。教員の方々にとっても、生徒の皆さんにとっても、この試練の時に参加し続けることは非常に大変なことで、さまざまな困難も経験した。皆さんが熱心に参加してくださったことに、心から感銘を受けている」とコメントした。

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