「WWDジャパン」4月5日号は、毎年恒例の“新入社員向け特集”だ。本号の表紙に登場したのはりゅうちぇる。デビュー時はポップな原宿ファッションで注目を集めていたが、最近では多様性を重んじる世代のオピニオンリーダーとしても活動を広げている。表紙は、ファッション&ビューティ業界の道を選んだ新入社員に是非、既存のルールや常識を軽やかに飛び越え、唯一無二のポジションを築く彼の姿勢を参考にして欲しいという思いを込めた。紙面のインタビューではりゅうちぇるが考える、新入社員に必要なコトや「好き」を貫く強さなどについても聞いた。
WWD:学生時代はアパレル業界を目指していた?
りゅうちぇる:そうです。お洋服が大好きで、高校卒業後は原宿の古着屋で働きました。読モの仕事やバーでのバイトを掛け持ちして、お金がたまったら沖縄で古着屋を出す夢があったんです。初めてテレビに出た時はぺこりんとのデート感覚でした。いつか子どもができたら「実はダダ(パパ)とママ、テレビに出たことあるんだよ」と見せたいな、くらいの気持ちでした。けど、テレビの仕事が想像以上に楽しかった。バラエティー番組ではコンプレックスや個性を面白がってもらえたんです。それまでは服で人を幸せにしたいと考えていたけど、テレビはファッションに加えておしゃべりでも人を楽しませられる。そんなチャンス、誰にでも来るわけではないので頑張ろうと決意し、20歳で人の前に立つ仕事をしようと決めました。
WWD:芸能活動を始めて以来、ファン層に変化は?その理由は?
りゅうちぇる:結婚して子どもができたこともあり、ファン層が広がりました。以前のフォロワーは10代が中心でしたが、今は30代が一番多いです。でも、理由は分からないんですよね。「りゅうちぇるのこういうところが好き」と言ってもらってもうれしいけど、「へ〜、そうなんだ」とぼんやり思う程度。好かれる部分を狙ったらその時点でうそになるので、自然体が一番です。強いて気を付けているとすれば、いろんな生き方を肯定すること。僕は愛の形も生き方も肩書も、みんな自由に変えていいと思うからです。
りゅうちぇる:最近は自分の意見を発信する仕事も増えたので、以前よりも言葉への意識が強くなりました。例えば、物事の表面だけを見てしゃべらない。一見善悪がはっきりしていることも、きちんと相手のバックグラウンドを想像するようにしています。小さなことですが、ぺこりんのことを「パートナー」と呼んだり、僕が無意識に使う言葉で誰かを傷けることがないように心掛けています。
WWD:今年からファッション&ビューティ業界に入る新入社員に向けて、これからの時代に必要なコトは?
(この記事はWWDジャパン2021年4月5日号からの抜粋です。全文は紙面にて)
お知らせ: 「WWDジャパン」は4月5日号の「新入社員のための基礎知識AtoZ」特集の発売に合わせ、25歳以下を対象とした期間限定の購読キャンペーン「U25応援キャンペーン」を実施します。キャンペーン詳細はコチラ