ビジネス

バーバリー、21年1〜3月期でV字回復 通期で3倍増益

 バーバリー(BURBERRY)の2021年3月通期決算は、売上高が前期比10.9%減の23億4390万ポンド(約3562億円)、営業利益は同176.1%増の5億2110万ポンド(約792億円)、純利益は同209.1%増の3億7590万ポンド(約571億円)だった。なお、営業利益には新型コロナウイルスに関連した修正項目分として1億2500万ポンド(約190億円)が含まれており、これを除くと3億9600万ポンド(約601億円)となる。

 地域別の売上高では、アジア太平洋地域が同15.6%増の12億320万ポンド(約1828億円)、欧州・中東・インド・アフリカは同34.6%減の6億2800万ポンド(約954億円)、南北アメリカは同18.8%減の4億7470万ポンド(約721億円)だった。

 コロナ禍の影響によって世界中の店舗を一時的に休業せざるを得なかったことから、既存店ベースでの売り上げは同9%減だったものの、21年1〜3月期(第4四半期)で見ると前年同期比32%増となっている。これは中国と韓国が2ケタ成長となったアジア太平洋地域の売上高が同75%増だったことが大きく寄与しており、20年10〜12月期(第3四半期)が同9%減だったことを踏まえると、成長軌道に戻ったと言えるだろう。ECも好調で、南北アメリカと中国市場では前年と比べて2ケタ成長となった。

 マルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)最高経営責任者は、「完全なラグジュアリーブランドとなるべく、ここ3年は新たな『バーバリー』を構築することに尽力してきた。ブランドイメージに新たな命を吹き込み、商品のリニューアルや顧客の買い物体験の改善を行うと同時に、環境や社会的な問題に関する取り組みも積極的に進めている。コロナ禍の影響があるにもかかわらず、今期の目標を達成し、素晴らしい業績を上げられたことをうれしく思っている」と語った。

 同社はラグジュアリーブランドとしての価値を高める戦略の一環として値下げを減らしており、21年1~3月期には定価での売上高が前年同期比63%増、19年同期と比べても12%増となっている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。