日本ロレアルは「ロレアル パリ(L'OREAL PARIS)」のメイクアップ事業およびネイルブランド「エッシー(ESSIE)」の日本撤退を発表した。年内に国内の販売を終了する。なお、「ロレアル パリ」のヘアケア・ヘアカラー事業は継続する。新型コロナウイルスの影響でメイクアップの需要が停滞する中での決断だ。
同社は「2020 年、日本を含め世界中が新型コロナウイルス感染拡大という予期せぬ危機的状況に直面し、人々の日常生活や価値観、生活様式など多くの面で変化を余儀なくされ、消費者の購買行動も大きく様変わりした。そのような状況下でも、『ロレアル パリ』のヘアケア・ヘアカラーカテゴリ ーを成長軌道に乗せることができた。しかし、このような市場環境や消費トレンドに直面し、各ブランドの持続的成長をより確実なものにするためには、ポートフォリオを再構築し、限られた経営資源をより一層集中させていくことが必要であると判断するに至った」とコメントしている。
「ロレアル パリ」は1969年に日本上陸し、50年以上日本で展開をしてきた。一方「エッシー」は2014年に日本での販売を開始。両ブランドともにドラッグストアやバラエティーショップで展開し、欧米のメイクアップブランドのトレンドをけん引してきた。しかし新型コロナウイルスに加え、最近の韓国・中国メイクの人気による影響も大きく受けた。