伊藤忠商事はこのほど、米国マテル社から「バービー」の玩具以外の国内マスターライセンス権を取得した。伊藤忠は米国で最も高い人気と認知度を集める着せ替え人形である「バービー」を、これまで培ってきたブランドビジネスのノウハウを生かし、アパレルやファッション雑貨に加え、家具や食品、コスメなどにも広げる考え。2021年春夏は既存のライセンシーを引き継ぎ、来年春夏から本格的に「バービー」ビジネスを拡大する。
米国マテル社は「バービー」をファッションドールと位置づけており、調査会社NPDグループによる20年の「トップ・グローバル・トイ・プロパティ・オブ・ザ・イヤー」に選出され、米国では最も認知度の高いファッションアイコンの一つ。ダイバーシティにも力を入れており、現在は多種多彩な人種のモデルが登場している。
「全社で推進するSDGsの観点からも取り組みの方向性が一致した」(同社広報)とし、異業種との協業やイベント、プロモーションにも積極的に取り組む。