メンズブランド「アタッチメント(ATTACHMENT)」創業者の熊谷和幸が、2022年春夏シーズンをもってデザイナーを退任する。ブランドは継続し、22-23年秋冬シーズンからは榎本光希「ヴェイン(VEIN)」デザイナーが後任として引き継ぐ。同ブランドは退任の理由について「昨今のファッション業界を取り巻く状況も踏まえ、新しい世代へ継承していくことでブランドの活性化を促し、ブランドの新しい一歩を踏み出すタイミングとして退任の決断に至った」とコメントした。熊谷は退社予定。また自身の名を冠した「カズユキ クマガイ(KAZUYUKI KUMAGAI)」を22年春夏から休止するため、運営会社のアタッチメントは今後「アタッチメント」「ヴェイン」、ウィメンズの「ファモン(FEMMENT)」の3ブランド体制となる。
「アタッチメント」は、イッセイ ミヤケなどで経験を積んだ熊谷が1999年春夏シーズンにスタート。素材感にこだわったシンプルなデザインからにじみ出す強いクリエイションが持ち味だ。2017年には繊維専門商社のヤギがアタッチメントの全株式を取得し、子会社化していた。現在は東京の表参道ヒルズやギンザ シックス(GINZA SIX)、名古屋、新潟に直営店を構えるほか、海外でも20前後のアカウントに卸している。