開幕までのごたごたが嘘のようにオリンピックが盛り上がっている。7月28日午後13時半現在、日本の獲得した金メダルは単独トップの11個で、活況に拍車をかける。「WWDJAPAN」編集部の眼鏡担当が気になったのは、金メダリストの目元だ。
27日夜に行われたソフトボール決勝で先発し、最終回のマウンドにも上がった上野由岐子が掛けたアイウエアは「オークリー(OAKLEY)」の“ココロ(KOKORO)コレクション”だった。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する現代アーティストの山口歴(めぐる)とコラボしたもので、白いフレームにカラフルなアートワークをあしらう。上野をリリーフした後藤希友をはじめ、他のチームメンバーも同コレクションを着用した。
「オークリー」の広報担当者は、「ソフトボール日本代表が予選から“ココロコレクション”を着用したおかげで、店舗でもECでも指名買いされている。今後も『オークリー』のアイウエアは、野球やゴルフの松山英樹選手、スケートボード・パークの平野歩夢選手などに着用いただく予定だ」と話す。
新種目、卓球混合ダブルスで伊藤美誠とペアを組んだ水谷隼が決勝で掛けたのは、「スワンズ(SWANS)」の“イーノックスニューロン・トゥエンティ(E-NOX NEURON20')”だった。同ブランドは山本光学(大阪、山本直之社長)が1975年にスタートしたもので、広報担当者は「フレームは市販のもので、レンズは水谷選手から『対象物をはっきりと見たい、一方で照明のまぶしさは抑えたい』とリクエストを受けて特別に製作した」と話す。
“イーノックスニューロン・トゥエンティ”はレンズ下部からテンプルが伸びる“アンダーテンプルデザイン”が特徴で、「重心を低くすることで振動を軽減できる」という。もともとは長距離ランナー向けに作られ、女子マラソンの野口みずきは2004年のアテネ五輪で本モデルを着用して金メダルを獲得した。水谷が掛けたのは、これに改良を加えたものだ。