高島屋はこのほど、公式EC「高島屋オンラインストア」をリニューアルした。百貨店の幅広い商品やサービスを生かし、衣食住の垣根を超えたライフスタイルの発信を強化。ギフトニーズの高まりにも対応した。また、UIや UXもスマートフォン向けに、視認性や直感的な操作性を向上させた。
トップページには、生活シーンを意識した特集コンテンツのバナーを並べた。例えば「暮らしを彩る朝生活」というテーマでは白米やキッチングッズ、コーヒー豆のドリップセット、選りすぐりのフルーツを提案。「敬老の日」では、老舗の和菓子やフラワーギフトなど。「ワインのたしなみ方」「ギフトのマナー」といった、暮らしに役立つノウハウなども紹介する。これら記事内で登場したアイテムは、リンクから商品ページにアクセスして購入することができる。
また同社の2021年2月期のEC売上高は、ギフトニーズの高まりなどを追い風に前期比60.5%と伸長した。そこで、ギフト需要に対応する機能も強化した。商品の検索窓では、ブランドだけでなく、ギフトを贈るシーンや記念日などからも絞り込めるようにした。商品ページには購入者レビュー機能を追加し、単に商品のよしあしではなく「おみやげ」「ビジネス」「パーソナルプレゼント」など、どんな購入用途に適しているかを採点できるようにした。
同社は24年2月期を最終年度とする中期経営計画において、ECを主軸としたネットビジネスで売上高500億円を目指している(21年2月期は297億円)。