資生堂は、「ベアミネラル(BAREMINERALS)」「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」「バクサム(BUXOM)」を米投資ファンドのアドベント・インターナショナルに売却することを発表した。3ブランドの売却額は7億ドル(約770億円)で年内に譲渡が完了する予定だ。
同社は現在、スキンビューティ領域を軸とした事業構造に転換しており、ブランドのポートフォリオの見直しを実施。その一環で2010年に買収したミネラルメイクブランド「ベアミネラル」と「バクサム」、16年に買収した「ローラ メルシエ」を売却する。3ブランドの20年12月期売上高は448億円で、連結売上高の4.9%を占める。売却による21年12月期の業績に与える影響は精査中という。
同社は4月に「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE&GABBANA BEAUTY)」のライセンス契約の一部を解消、7月にヘアケアブランド「ツバキ」やスキンケアブランド「専科」などを扱う日用品事業を売却。2023年の事業収益復活に向けた基盤作りを推進している。