そごう・西武の2021年3〜8月期業績は、本業のもうけを示す営業損益が49億円の赤字(前年同期は36億円の赤字)だった。緊急事態宣言の長期化によって、営業時間の短縮や入店者数の制限など厳しい環境が続いた。
売上高に相当する営業収益は前年同期比7.3%増の2101億円だった。同社は昨年8月末に西武大津店(滋賀県)を含む4店舗、今年2月末にそごう川口店(埼玉県)を閉店している。主要店舗の既存店売上高は、1カ月前後の休業を余儀なくされた前年同期に比べれば持ち直しており、西武池袋本店が15.5%増、そごう横浜店が33.8%増、そごう千葉店が30.8%増だった。それでもコロナ前の水準には遠い状況で、一番店の西武池袋本店の19年3〜8月期の売上高が890億円だったのに対し、当期は690億円にとどまっている。