三陽商会の「エポカ(EPOCA)」は2022年春夏、商品戦略を再構築する。足元では緊急事態宣言が解除された10月以降、結婚式や食事会などの用途での需要が復調傾向で、特にドレッシーなニットワンピースの売れ行きがよくなっている。そこで人気のきれいめニットシリーズ“ラ・マリア(LA MAGLIA)”を軸に、オケージョン需要の取り込みに注力する。
21-22年秋冬シーズン(8月〜)は正価販売の売上高が前年実績を上回って推移している。「(9月末の)緊急事態宣言の解除から、「上等なレストランに着ていく服が欲しい」「仕事でしっかりと見える服が欲しい」といった明確なニーズを持って来店する人が増えた」と森雅史・事業本部 エポカ・キャスト ビジネス部 エポカ企画。
21年春夏以降は、全体に占めるオケージョン対応商品の型数・在庫量を、コロナ前の水準から5ポイントほど抑えていた。22年春夏からは、これを元の水準に戻す。人気のニットシリーズ“ラ・マリア”シリーズはプルオーバー4型(3万9600〜5万3900円)とボトムス2型(5万600〜5万3900円)、ワンピース(8万6900円)、ジャケット(6万9300円)を用意。シリーズで全身をそろえたり、ジーンズなどと合わせたりと、「コーディネート次第でオケージョンにも日常使いにも対応できるよう提案していく」。
同様に強化するのがビジネス対応アイテムだ。「コロナ禍でも女性のビジネスウエア需要は変わらず根強い」。手洗い、防シワ加工を施した“クリーンストレッチ”シリーズ(ジャケット6万4900〜6万9300円、スカート3万6300円、パンツ3万9600円、ドレス7万5900円、ブラウス3万9600円)を目玉として打ち出す。