街に彩りが戻ってきた!緊急事態宣言の解除から2カ月近くがたち、外出ムードが高まっている。都内でも新宿、原宿、表参道といった繁華街は、コロナ前を思い出すようなにぎわいだ。ファッションは世相の写し鏡でもある。女性は今、どんな装いをしているのか?「WWDJAPAN」編集部は11月、都内各所に繰り出し、ストリートスナップを実施した。
カメラに収めた女性たちは、ミニ丈ボトムスを使ったコーディネートのバランスを楽しんだり、鮮やかなカラー小物を取り入れたり。ジャケットを主役にした知的なスタイルや大人っぽい肌見せも新鮮だ。「不要不急」から解放され、ファッションを自由に楽しもうというマインドが見てとれる。
一方、近年は大きなトレンドの消滅や「無駄な服を買わない」というサステナブル意識の高まりで、春夏・秋冬をまたいで服を使い回すシーズンレス傾向が加速。それに伴い、ファッショントレンドの季節の境目も曖昧になっている。
つまりこの秋冬の女性たちの装いは、来春夏シーズンのトレンドを探る重要な手掛かりにもなる。本特集ではストリートスナップを通じて浮かび上がった、22年春夏の“売れるトレンド”6つのキーワードを列挙。国内有力ブランドの打ち出しとともに紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」12月6日号の抜粋に加筆しています)
脱コンサバ「ネオトラッド」
ネイビーブレザー(紺ブレ)を着る女性が街に大増殖中だ。ジャストなサイズ感でコーディネートするとやや真面目でカッチリしすぎる印象だが、やや大きめのサイズ感を選んだり、マキシ丈のスカートやワンピースと合わせたりすれば、知性ただようフェミニンスタイルが完成。紺ブレに限らずチェックジャケット、シャツなどのトラッドな香りのするアイテムを、厚底靴やミニボストンバッグなどと合わせて着崩すのが今年らしい。
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