TSIホールディングスは、主力事業「ナノ・ユニバース(NANO UNIVERSE)」を今春リブランディングする。商品レーベルを再編するとともに、ブランドロゴを刷新。商品および店舗、ブランドとしてのグレードを上げて差別化する。
昨年5月にクリエイティブディレクターに就任した中田浩史氏が指揮を執る。中田氏は「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」などを経て、TSIのグループ会社であるアングローバル(当時)で要職を歴任してきた。昨年5月からはTSI傘下のアウトドアブランド「アンドワンダー(AND WANDER)」の社長も兼任する。就任後、中田氏は「ナノ・ユニバース」にかかわる約70人の社員と面談を重ね、リブランディングの方向を探ってきた。
今年春夏物からリブランディングによってオリジナル商品では既存品を底上げするとともに、高品質な素材を使ったドレスとカジュアルを新設して3レーベルの体制にする。また国内生産の割合を増やし、付加価値の高い商品を提供する。仕入れ品ではTSIのグループ内のブランドを取り扱うほか、手薄だった分野の品ぞろえを厚くする。
中田氏は「オリジナルの3つのレーベルと、ブランドのセレクトの充実で構成する“マルチレーベルストア”をめざす」と語る。