ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)は4月22日の“アースデー”に合わせ、SDGsに関連する活動を紹介する新たなウェブサイト「アルマーニ / バリューズ(Armani/Values)」を立ち上げた。また、ジョルジオの甥のアンドレア・カメラーナ(Andrea Camerana)をサステナビリティ・マネージング・ディレクターに任命した。
同サイトでは、1975年の創業から現在に至るまでの企業活動に焦点を当ててアルマーニ・グループが大切にしてきた“レス・イズ・モア(Less is more、少ないほうが豊かである)”の価値観を紹介する。「人(People)」「地球(Planet)」「活動(Prosperity)」の主要3セクションに分けて構成し、過去の主要プロジェクトや今後の計画、年次のサステナビリティ・レポートなどについて掲載する。
ジョルジオは同サイトを通して、「サステナビリティに関する取り組みがグループの歴史に根付いていることを伝え、ブランドの信頼性、一貫性、透明性の印象を残すこと」が大きな目的だという。「私のようなデザイナーや企業家は責任があり、模範となるべきだと信じている。私は常に本物の揺るがない価値観に基づき、“レス・イズ・モア”の考え方で本質的かつタイムレスなデザインを貫いてきた。そして、常に人々と地域社会に目を向けてきたし、企業は地球から奪うだけでなくお返しをしなければいけないという信念を持っている。このサイトでは、こうしたグループの価値観を広く共有し、責任ある体制を共に作り上げようと呼びかけたい」とコメントした。
ジョルジオの妹、ロザンナ・アルマーニ(Rosanna Armani)の息子のアンドレアは、2000年にアルマーニ・グループに入社。参与やライセンスディレクターを務めた後、14年に同社を離れた。しかし、その後も取締役会に名を連ねており、ジョルジオの後継者として度々名前が挙がっていた人物だ。
アンドレアは同社のサステナビリティ戦略委員会の設立に貢献し、サステナビリティに関する目標設定や戦略立案に携わった。同氏によれば、グループのCSR活動は数年前から軌道に乗り始めたという。「私の任務はCSR活動をサステナビリティの観点でより発展させることだ。そのために私たちのチームでは、サステナビリティ・ディレクターを採用し、サステナビリティをビジネス戦略の中心に据えることに取り組んでいる。チームは成長している。グループの企業責任については伯父から直接学んだ。ブランドの強さの根底には、ジョルジオ・アルマーニとその関係者たちが築き上げてきた独自の価値観がある。これが私たちを差別化し、アルマーニの世界に触れる人々の幸福度につながっている。私自身は、“レス・イズ・モア”の考えを強調することに注力したい」と話した。