狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.25。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回のテーマは「ムダ毛」。夏の換毛期は、猫が本能で行うムダ毛処理。猫は毛があってもかわいいくせにきちんとムダ毛を処理する美意識の塊のような生きものらしい。人間は猫ほどかわいくはないのだから、せめてムダ毛処理だけはきっちりと!
剃るも剃らないも自由な時代。けれど“剃り残し”は許されない
先日、電車の中での出来事。車内が少し混み合っていて、私に背を向ける形で若い女の子がスッと目の前に入ってきた。と同時に視界に飛び込んできたのは、とぐろを巻くように、もっさりと蓄えられたうなじの産毛……!
本人は気づいていないのか? それとも、「女だから毛を処理しなきゃいけないなんておかしくね?」というスタンスなのか?
確かに、ワキ毛を剃らない写真をSNSに投稿する女性たちが出てきたり、反対に全身ツルツルにする男性も増えていたりと、「剃るも剃らぬも自由」な風潮ができてきてはいる。女らしくとか男らしくという価値観はダサいし古臭いので好きにすればいいと思うが、彼女の腕や脚をチラッと見ると、毛がボーボーには見えなかったので、これは単なる剃り残しと勝手に判断(うなじだけ局所的に剛毛ということはなさそうだから)。剃るなら剃る、剃らないなら剃らない。中途半端がいちばん強烈な残念感を放ってしまうような気がする。
私はもともと、とてつもなく毛深く、若い頃ものすごく悩んだタイプなので、割と早いうちからムダ毛処理はプロの手に委ねてきた。今のようにリーズナブルではなかったので、なかなかキツかったが、もしそれをやってこなかったら、今ごろ見知らぬ人に勝手にギョッとされていたかもしれない。大枚はたいて全身脱毛しておいてよかったと心底思う。
肉球のハミ毛は可愛いが、人間の手の甲の毛&指毛はただただ残念
「猫にムダ毛はないだろう」と思うかもしれないが、実はある。
いわゆる“換毛期”は、まさに猫がムダ毛処理を本能で行なっているようなもの。外で暮らす猫たちは、気温の変化を肌で感じとり、暑さや寒さから身を守るために被毛をごっそり脱いだりブワッと増やしたりして快適に過ごすための最適な毛量に調整をしているのだ。
一方、室内飼いの猫は、温度管理がなされた環境で暮らしているため、大きな気温差を感じにくく、1年中緩やかな換毛期が続いていると言われる。外猫たちのようにダイナミックに毛をお着替えすることができないから、セルフグルーミングだけではムダ毛が取りきれていないことが多いという。飼い主が定期的にブラッシングしてあげないと、セルフグルーミングの際に抜け毛を飲み込んでしまってお腹に毛玉が溜まったり、換毛がスムーズに進まず温度調整ができなくなったりして、大切な愛猫を苦しませることになる。人間は猫の下僕。愛猫に一緒に暮らしていただいている立場なので、ブラッシング(=ムダ毛処理)は、飼い主の務めとして毎日行いたい。
それから、肉球のハミ毛も猫にとってはいらない毛。外猫の場合は木登りやら何やらで爪とともにムダ毛も自然に削がれ長く伸びることはないが、室内飼いの猫の場合はぐんぐん伸びるので飼い主がカットしてあげる必要が。猫自身も気になるのか、肉球を舐めつつハミ毛を噛みちぎるような仕草をしているのを時折見かけるが、あんまり取りきれていないようなので、やはり下僕のサポートは必須。伸びた毛が肉球の滑り止め効果を邪魔して床でツルツル滑ってしまい、怪我にもつながりかねないからだ。
猫の場合は安全面を考慮して仕方なく処理しているだけで、正直、毛にまみれていてもかわいい。しかし人間が指毛や手の甲の毛を一切処理していなかったら……と考えると、その破壊力は凄まじい。どんなにラグジュアリーなジュエリーもトレンドネイルも「毛がいっぱい」という情報で全てかき消されてしまうほど強烈なインパクトを残すので、手元のおしゃれを楽しみたい人は、やはりきちんと処理せねばなるまい。
うなじも手元もかわいく !ムダ毛知らずのつるすべ素肌をかなえるビューティギア
というわけで本日は、猫に倣ってしっかりムダ毛処理を行うためのアイテムを厳選。とぐろを巻いたうなじの産毛をスッキリ処理できるシェーバーから脱毛サロン級のハイパワーな脱毛ギアまでお届け。
日本初(2020年11月期日本マーケティングリサーチ機構調べ)の防水VIO対応光美容器“レイボーテヴィーナス プロ”が、防水性能をアップさせて、湯船でも使えるように進化。バスルームの中で、「洗う・剃る・フラッシュケア」が完結できるから、家族やパートナーの目を気にせずケアができるのもうれしい。エステサロンで主流のキセノンランプによるIPL方式を採用し、黒いものに反応してフラッシュするパワーがさらにアップ。さらに照射回数も約40万発までアップさせ、全身1300回以上もボディーケアが可能に。男性のヒゲや胸毛など、頑固なムダ毛もケアが可能なので、家族やパートナーとのシェア使いにもおすすめ。
自宅で手軽に本格的なムダ毛&美肌ケアができる「パナソニック(PANASONIC)」の“光エステ”シリーズの最新モデル。新搭載のストロングライトシステムで、効率的に光を届けることが可能になり、Vゾーンや男性のヒゲなど濃い毛にもしっかり対応できるように。光エステ本体に肌刺激カットフィルターを搭載することで、刺激になりやすい短波長の出力をカット。その分、しっかりハイパワーな長波長の出力を高めているため、刺激を抑えながら全身のムダ毛処理がかなう。アタッチメントはボディー・Vゾーン用、フェイス用に加え、デリケートな肌に対応したI/Oゾーンが追加され、ケア範囲も拡大!
自己処理が難しいうなじや顔の産毛の処理には、肌を傷つけず守りながらシェービングができる「リファ(REFA)」の“リファスキムシェーバー”がおすすめ。内刃をガードで覆う二重構造で、ガードには細かいスリットを絶妙な間隔で配置。内刃を高速回転させることでうぶ毛を吸い込むようにしてカットするスムーススキムシェービングで、肌を傷つけず痛みもなく滑らかな素肌に。
ジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)やジジ・ハディッド(Gigi Hadid)など、“ムダ毛剃らない派”のセレブたちですら、ワキ毛を堂々と見せつけている様はあまり素敵に見えない気がする。そのマインドはいいけれど、わざわざ見せびらかすものでもないような……。毛むくじゃらでかわいいのはやっぱり猫。スタイルを押し通せるパワーをもつセレブでもなければ猫でもない庶民は、大人しくムダ毛処理に励むのが賢明だ。