サザビーリーグのウィメンズブランド「エブール(EBURE)」は2022-23年秋冬、素材や丈感で軽やかさを重視したアイテムを打ち出す。上質な素材を好む顧客に向けて、「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」の生地を使ったコートや、ブランドとしては久しぶりだというデニムアイテムなどもそろえる。
昨年7、8月に開催した顧客向けのコート受注会が好評だった。「全店舗で予算を上回り、受注会で売り切れる品番もあった」(広報担当者)という。今季も同時期に各店で受注会を実施予定。売れ筋として見込むのは、昨年も実績のあるカシミヤのようなタッチのウールビーバー素材やメルトン加工をした素材のガウンコートやステンカラーコートなど。価格は8万〜9万円台から。これらの素材は織機を押さえており、「その6〜7割を受注会で売り切る」という。
コートはこれまでロング丈が中心だったが、Pコートやブルゾンなど、ショート丈のアウターを増やしているのも今季の特徴だ。ブランドとして初めてダウンコートも企画した。
原料高の中でもコートの裾値や中心価格(11万〜13万円)は変えていないが、より上質な素材を使った商品を増やし、価格帯も広げている。その代表格が「ロロ・ピアーナ」を使った商品だ。ダブルフェースのカシミヤコート(ショート丈・38万5000円)ウールのストライプ地のシャツ(6万9300円)、パンツ(7万2600円)、スカート(9万4600円)のセットアップも企画している。
フレアスカートはこれまでよりも分量感を抑えて足首が見えるミモレ丈を提案する。「昨年はロングブーツとの合わせが多かったが、今季は軽やかな足取りをテーマに、ソックスやキトゥンヒールのパンプスとのスタイリングを打ち出す」と広報担当者。