ファッション

H&M、ロシア市場から撤退へ 「現状下で事業継続は不可能」と判断

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)は7月18日、ロシア市場から撤退することを発表した。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、同社は3月2日からロシアでの販売を一時中止としていた。

 ヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)最高経営責任者は、「慎重に検討した結果、現在の状況下でロシア事業を継続することは不可能だと判断した。ロシアの従業員には大変申し訳なく思うし、これまでの貢献をとてもありがたく思う。また、長年にわたってご愛顧いただいた顧客に心から感謝している」とコメントした。同社によれば、今回の措置によって影響を受ける従業員には「可能な限り最善の方法で」支援するという。

 H&Mは2009年にロシア市場に進出した。店舗数は約170店、従業員はおよそ6000人。同国での売り上げは20億スウェーデンクローナ(約260億円)程度で、6番目に大きい市場となっている。なお、撤退にあたり、在庫処分のため期間限定で店舗の営業を再開する。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。