ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)の2021年12月通期決算は、売上高が前期比23.7%増の40億5600万ユーロ(約5637億円)、営業損益は前年の2950万ユーロ(約41億円)の赤字から1億7120万ユーロ(約237億円)の黒字となった。純利益は1億6990万ユーロ(約236億円)で、コロナ禍前の19年と比較して43%増だった。
連結純売上高は前期比26.3%増の20億1900万ユーロ(約2806億円)だった。直営店の売り上げは同37%増となっており、連結純売上高の50%以上を占めるという。なお、同社は21年12月末の時点で650の直営店を運営している。
地域別に見ると、21年は米国市場が特に好調だった。同市場は22年1〜6月も引き続き業績を伸ばしており、欧州市場も回復基調にあるが、中国市場は減速しているという。現金および現金同等物は11億2000万ユーロ(約1556億円)と前年から21%増加した。
ジョルジオ・アルマーニ会長兼最高経営責任者は、「21年の素晴らしい業績と22年上半期の好調ぶりを踏まえ、今後を慎重ながらも楽観視している。私のクリエイティブやビジネス哲学の軸である信条に忠実に、引き続き中長期的な戦略を実行していく。当社の財務状態が健全であることは、国際情勢が悪化する可能性もある中、安心材料の一つだ」と語った。