バーバリー(BURBERRY)はこのほど、温室効果ガスの削減目標において科学的根拠に基づくことを証明する国際的な環境イニシアチブSBT(Science-Based Targets)の認定を取得した。気候変動による世界の平均気温上昇を1.5度未満に抑えるというパリ協定に沿って、2040年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロ(ネットゼロ)の実現を目指す。
スコープ1(自社による直接排出)と2(自社が購入したエネルギーによる間接排出)では40年までに95%以上の削減することを目指すと同時に、スコープ3(自社がかかわるサプライチェーン全体での間接排出)では90%の削減を目指す。
バーバリーのキャロライン・ローリー(Caroline Laurie)=コーポレート・レスポンシビリティ・バイスプレジデントは、「SBTiは、最新の気候科学に沿った野心的な目標を企業が設定できるようにする重要な役割を果たしている。サステナビリティの取り組みを加速するため、サプライヤーやパートナー企業と引き続き協力していく」とコメントした。
現在、同社で使用する電力は再生可能エネルギー由来のものに切り替えており、全世界の事業でカーボンニュートラルを達成している。
SBTiのルイス・アマラル(Luiz Amaral)最高経営責任者は、「科学的知見に基づけば、世界全体でネットゼロを達成し気候変動による最悪の状況を防ぐためには早急かつ大幅な排出量の削減が必要だ」と述べ、他の企業もこれに続くことを願っているという。