回収・リサイクルを取り巻くビジネスが拡大している。繊維製品回収の歴史は長いが、そこで「循環」「サステナブル」が声高に語られることはこれまではなかった。今起きているムーブメントはいわば「廃品回収2.0」。「循環」を実現するための課題解決をビジネスへつなげようとするさまざまなプレーヤーが登場している。ここはブルーオーシャンなのか、はたまたいばらの道なのか?(この記事はWWDジャパン2022年10月3日号からの抜粋に加筆をしています)
アパレル物流の最大手が挑む
“シン1.5次物流”
アパレル物流の最大手のセンコーグループホールディングスは、「期外品」(シーズンを持ち越したアイテムのこと)を扱う物流&流通プラットフォームを構築する。期外品を販売するECサイト「ゼロブランズ」をスタートするほか、廃棄在庫のリサイクルにも着手する。
「ゼロブランズ」は、期外品を販売するためのECサイトで、11月に同社のグループ会社を含めた社員と家族のみの会員制サイトとしてスタート。来年には一般にも開放する予定だ。センコーは全国規模で倉庫や配送網を有しているだけでなく、自社内で検品や補修などの機能も持っており、そうした機能を生かす。ブランド側が期外品を「ゼロブランズ」用に切り替える際にはデータ連携で対応し、既存の配送ルートに乗せて「ゼロブランズ」専用倉庫に配送するなど、環境負荷を与えないようにする。有力企業5〜6社が参加予定だ。
広がる協業。イオンモール
倉敷で“回収後”共有も
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