東南アジアに自生するカポックの実から採れるわたを用いたアウターウエアを主軸に販売する「カポックノット(KAPOK KNOT)」はこのほど、女優の二階堂ふみとコラボしアウター3型を制作した。25日から公式ECサイトと東京・渋谷のミヤシタパーク店、11月1日まで阪急うめだ本店8階で開催中のポップアップ会場で数量限定で受注販売する。
アイテムは二階堂の「ドレッシーな雰囲気でデザイン性の高いアウターが欲しい」というアイデアをベースに、トレンチコートとフレアスカートをミックスさせたドレスコートのほか、チャイナドレスをイメージしたキルティングコート、ユニセックスで着られるオーバーサイズの変形コートの3型を企画した。価格は各8万8000円(税込)。
中綿に使用しいているカポック繊維は、「木になるダウン」と呼ばれ、軽量で高い吸湿発熱性が特徴。従来のダウンアウターに使用される羽毛の代替素材として注目を集めている。今回のコラボは、アニマルライツやサステナビリティに関心の高い二階堂が、同ブランドのアウターを着用していたことがきっかけで始まった。
二階堂は「『カポックノット』を知った時は、軽くて暖かくてこんなに良いものが出たんだと驚いた。今回の取り組みは、洋服を作ることが目的というよりも洋服を通して自分が普段から大切にしているメッセージを発信したかった。ファッションは人の心を豊かにするもの。生産背景がクリーンで、何かの搾取の上に成り立っていない服を選択することで自分の心をより軽やかにしてくれると思う。動物製品を一切買わないことが正しいわけではなく、生産者の思いや環境面、人権面などさまざまな要素を考慮した上で、生活者が消費行動の一つ一つを考える作業が大切だと伝えたい」と話した。