「スリーコインズ」「カスタネ」などを展開するパルグループホールディングスとKDDIは、メタバース空間「バーチャル渋谷」で本日10月26日から10月31日までスタートする「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2022」で協業する。パルはハロウィンフェス期間に、「バーチャル渋谷」内に自社ECサイト「パルクローゼット」と連動した特設のメタバース空間を展開し、パルグループが展開する25ブランドのおすすめコーディネートをまとったモデルのほか、映画会社のユニバーサルピクチャーズとコラボレーションしたスエットをまとったスペシャルアバターのプレゼント企画、自社のインフルエンサー販売員によるライブコマース中継などを実施する。パルの堀田覚・執行役員は「我々にとってメタバースは新領域でありながら、今後は必ず取り組まねばならないこと。ただ、硬いことは抜きにして楽しめるイベントだと感じて参加を決めた。試行錯誤ではあるものの、新しい発信の場としてのメタバースに新たな可能性を感じた」という。
一方でKDDIの三浦伊知郎・事業創造本部担当部長は「ハロウィンフェスは、昨年は2週間で55万人が訪れた『バーチャル渋谷』でも屈指の大型イベントであると同時に、ライブやショッピング、プロモーションなどを、演出や空間表現、収容人数などの面でリアルでは考えられないようなことができる場になりつつある。その一方で堀田さんが指摘する通り、新しい表現手法であり空間なので、試行錯誤の部分もある。パルグループのように軽やかにかつ前向きな企業との取り組みが、メタバース×ファッションを更新させたと感じた」という。
パルの堀田執行役員は「最終的にはちょうどその時期に自社EC『パルクローゼット』と全国の全店舗が連動した大型イベント『パルクロ』を実施することもあって連動させることになったが、参加を決めた6月は、全く白紙だった。何ができるのか、何をしたらいいのか、当初は何もわからない中で一つ一つを毎週のミーティングでディスカッションしながら決めていった。メタバースでは新しい技術、発想がどんどん出てくるが、だからこそクイックにかつ柔軟に、小回りを利かせることが重要だと言うことを実感できた。いずれにしろ、重要なのは当社も大事にしている『お客さまに楽しんでもらうこと』。僕らには接客して販売するという小売の原点がある。それを拡張できる手応えはつかめたと思う」と振り返る。
KDDIの三浦担当部長は「NFTやアバター、さらにはVtuberなど、新しい技術がどんどん出てきて、我々にも将来どうなるか予測がつかないところもある。楽しいこと、ワクワクすることなどはやったもんがちだ。どんどん挑戦することで知見がたまり、新しい商圏も見えてくる。その意味でこのタイミングでパルさんと組めたことは大きな意義であり、成果になった」という。
期間中には、大人気のTVアニメ「東京リベンジャーズ」との特番中継を筆頭に、恒例の人気企画「#バーチャル仮装コンテスト2022」、人気Vtuberグループにじさんじの人気ライバーであるシスター・クレア、フレン・E・ルスタリオの二人とのハロウィンパーティなどを実施する。
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講義日時:
2022年12月6日(火)15:30~17:00
2022年12月14日(水)13:30~15:00
2022年12月20日(火)13:30~15:00
高精度な3Dグラフィックとインターネット、アバター、ファッションを組み合わせたメタバースが注目を集めています。ブルームバーグの試算によれば、2024年にはその市場規模は世界で8000億ドル(約92兆円)まで拡大するとも言われています。「WWDJAPAN」は7月に、「メタバース×ファッション」にフォーカスしたセミナーを実施いたしました。
好評につき第2弾を開講いたします。今回は、国内最大級のメタバースのプラットフォームを提供する「クラスター」、メタバースを組み合わせた次世代の本命SNSとして名高い「ゼペット」、バーチャルマーケットに早い段階から注目し、すでに様々な取り組みを実践している「ビームス」のキーマンを講師に迎え、ファッションブランドが実際にメタバースを組み合わせたコミュニケーションをどう実践していくべきなのかを解説してもらいます。
※お申し込み、お支払いはPeatixでのお手続きとなります
※全受講および第1回のお申し込みは12月5日(月)12時で、第2回、第3回の単発受講それぞれ前日の12時をもって受け付け終了となります。