ファッションラバーが多い「WWDJAPAN」スタッフは、好きなジャンルも多彩です。中でも、ソーシャルエディターの津田一馬は、100足以上のシューズを所有する生粋の“スニーカーバカ”。彼はデザイン性だけでなく、「アイテムの背景にあるストーリーに引かれることが多い」そうで、今年もたくさんのシューズを購入していました。今回は、2022年に購入したベスト7足を紹介してもらいます。
「アシックス」×「キコ・コスタディノフ スタジオ」
“UB3-S ゲルニンバス 9”
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最近一番履いているこのシューズは、キコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)がキュレーションを務める「キコ コスタディノフ スタジオ(KIKO KOSTADINOV STUDIO)」と「アシックス」の共同デザインによるモデル。“アウトドア エスケーピズム”がコンセプトということで、風や海を感じさせるカラーリングに仕上がっています。“ゲルニンバス 9(GEL-NIMBUS 9)”はもともとランナーのトレーニング用として誕生しているので、履き心地が良く、長時間履いていても疲れません。たまにこのシューズで走ることもあります。珍しいカラーリングですが、意外とどんなスタイリングにも合うので重宝しています。個人的には、ワイドデニムに合わせて履くことが多いです。(デジタルマーケティング部 ソーシャルエディター 津田一馬、以下同)
「ナイキ」×「サカイ」
“ヴェイパーワッフル”
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「ナイキ(NIKE)」と「サカイ(SACAI)」のコラボスニーカー“ヴェイパーワッフル(Vapor Waffle)”は、スウッシュロゴやシュータン、シューレースなどのパーツが2重構造になっています。そのデザインを際立たせるためなのか、今までは2色以上を配色したモデルしか発売されていなかったのですが、「サカイ」の2022年春夏コレクションで真っ黒のモデルが登場!発売日が確定した際には、即スケジュール帳に書き込んだのを覚えています。「ナイキ」の公式アプリ「SNKRS」で購入したのですが、それまでは欲しいスニーカーを買えないことが続いていたので、“GOT’EM”の文字を見た時は二度見しました(笑)。オールブラックでも立体的な構造により存在感があり、全身真っ黒のコーディネートに取り入れること多いです。とても気に入っていますが、強いて言えばアウトソールまでブラックだったらさらに気に入っていたかもしれません!
「サロモン」×「カー / ロート ド オートモービル」
“サロモン ACS プロ アドバンスド”
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ピンクとブルーのグラデーションカラーが目を引くこのシューズは、「サロモン(SALOMON)」と、ビンテージカーディーラーのアルチュール・カー(Arthur Kar)が手掛けるアパレルブランド「カー / ロート ド オートモービル(KAR / L'Art De L'Automobile)」とのコラボモデルです。パリのセレクトショップ、ザ ブロークン アーム(THE BROKEN ARM)がインスタグラムにポストしているのを発見した時は、大胆なカラーリングで履きこなすのが難しそうに見え、悩んだ挙句スルーしました。しかし後日、ドーバー ストリート マーケット ギンザ((DOVER STREET MARKET GINZA))にて偶然発見!実物を見るとカラーリングが美しく、何よりたまたま出合えたことがうれしくて即購入してしまいました。
アルチュール・カーは、その日の気分に車とシューズを合わせることがよくあるそうで、昔読んだインタビューで「『ヴァンズ(VANS)』の白い“オールドスクール”を履く時は白いクラシックカーと合わせ、新しいタイヤを付けた時は、おろしたての新品の『イージー(YEEZY)』を履くよ」と語っていました。車も込みのスタイリングという発想が面白く、彼が作るアイテムにも注目していたので、購入できて大満足です。ちなみにブランド名は、彼の名前アルチュール(Arthur)と車(automobiles)とアート(Art)を掛け合わせたもので、車をアートやファッションに昇華させる彼らしいブランドネームです。彼のような存在が、カルチャーやファッション、アート、車などさまざまなジャンルのものを融合させていく架け橋になるのではと思います。
「ナイキ」×マシュー・ウィリアムズ
“MMW ナイキ ズーム 005 スライド”
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“ベストバイスニーカー”と銘打ったこの企画にサンダルを入れてしまいました。こちらは「ナイキ(NIKE)」と、「ジバンシィ(GIVENCHY)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるマシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)のコラボフットウエア。私がこのシューズを初めて見たのは6月のミラノ・ファッションウイーク期間中に行われた「1017 アリクス 9SM(1017 ALYX 9SM)」の2023年春夏コレクションのショーでした。ルックでも何度か登場していたし、最後に挨拶に出てきたデザイナーのマシュー・ウィリアムズも履いていたのでよく印象に残っています。その時から絶対手に入れようと決めていました。彼らしい近未来的なシルエットが特徴で、アッパーとインソールに無数の穴が空いています。この穴が足の蒸れを解消し、インソールから水抜きもできるので、雨の日でも快適に過ごせます。彼が手掛ける“MMW”のシューズではおなじみの、キャリングバッグが付属することも購入の決め手でした。サンダルでサクッと出掛けたいけれど、おしゃれにも手を抜きたくない時にぴったりなシューズです。
「サロモン」の“XT ウィングス 2”
公式からリアクションがあった“コーヒー染め”
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真っ白の「サロモン(SALOMON)」の“XT ウィングス 2”を購入し、自らコーヒーで染めてみました。もともと同モデルのシューズとブラウンカラーのシューズを別々で探していたのですが、たまたま美中古の白い“XT ウィングス 2”を見つけ「これを茶色に染めれば一足で両方とも手に入る。ないなら作ろう!」と思い立ちました。シューズを染めたのは初めてでしたが、われながらきれいに染めることができました。室内で行ったのでカフェインの香りが部屋中に充満してしまい、その日の夜は眠れませんでしたが(笑)。染めている動画をインスタグラムにポストしたら「サロモン」のフランス本社の方からリアクションがあったのもいい思い出。
今はライフスタイルシューズとしても人気のある“XT ウィングス 2”ですが、元はトレイルランニングシューズ。私は普段から登山やトレイルランニングをするので、テンションを上げたい時にはこのシューズを履いて山に挑みます!
「クロックス」×サレへ・ベンバリー
“ポレックス クロッグ”
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まさかのサンダル二足目です。サンダルが最近の気分なので、許してください!こちらは「CROCS(クロックス)」と、シューズデザイナーのサレへ・ベンバリー(Salehe Bembury)のコラボによるシューズで、恐竜のような見た目に引かれてゲットしました。履いていると周りから「イージー(YEEZY)」だと思われることがあるのですが、ベンバリーは「イージー」でシューズデザインをしていたこともあるので、正解と言えば正解。当時のレガシーが残っているのかもしれませんね。形も履き心地も気に入ってしまい、色違いも持っています。
「ミズノ」の“ウエーブライダー10”
いなたさと近未来感の融合が新鮮
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大学時代に所属していたアメフト部のユニホームだったこともあり、昔から「ミズノ(MIZUNO)」には親近感を抱いていました。シューズにも注目し続けて、今年ついにカラーリングがドツボなシューズに出合えました。こちらは“ウエーブライダー(WAVE RIDER)”シリーズの10代目“ウエーブライダー10(WAVE RIDER 10)”の復刻モデル。公式のカラー表記は“ホワイト×グレー”ですが実物はクリーム色に近い絶妙な色合い。アッパー中部からヒールにかけてシルバーのラインが走っていて、素朴な雰囲気と近未来感が融合しているのも新鮮です。
ちなみに、アッパー中部からヒールにかけて走るシルバーのラインは「ミズノ」の"M"を表しているのか、それとも全く関係ないのか……ずっと気になっているので「ミズノ」の方、教えてください!