ECを主販路にする香港発のテックアクセサリーブランド「ケースティファイ(CASETIFY)」は11月、米カリフォルニアのシリコンバレーの都市サンタクララの商業施設に、米国1号店をオープンした。出店に合わせて、売上高が2020年時点で1億2500万ドル(約172億5000万円)を超えており、過去5年間の平均成長率が70%増、22年の売上高は3億ドル(約414億円)超の見込みであると公表した。11年の設立以来、売上高を公表したのは初めて。
「ケースティファイ」はカスタマイズできるスマホケースが主力商品で、人気ブランドやアニメなどのコンテンツとのコラボレーション企画も盛ん。ECがメインだが、実店舗を20年に香港で初めてオープンし、現在アジア太平洋地域と米国にポップアップ1店を含め21店を構える。うち、日本は渋谷パルコや新宿マルイなどに5店がある。「今後豪シドニーで新規出店、上海、ソウルでは実店舗拡大を計画している」(発表資料から)と言い、「最も売り上げシェアが高い米国では25年までに20店のオープンを計画、グローバルでは25年までに100店規模の新規出店をする」。
日本でも2〜3年のうちに20店規模まで拡大する考え。実店舗の出店加速とオムニチャネル強化により、「25年までに売上高30億ドル(約4140億円)」という大きな目標を掲げている。