ファッション

「ロロ・ピアーナ」は、“ホワイトソール”保護のために法的措置を検討

 「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」はこのほど、同ブランドのアイコンシューズである“ホワイトソール”の「著名性を弱体化しようとする者に対して、具体的な法的措置を講じる」と声明を発表した。法的措置の具体的な内容は明かされていない。

 航海からインスピレーションを得た“ホワイトソール”シリーズは2005年に発売。同ブランドは、「時を経て“ホワイトソール”はメゾンのアイコンとなり、この理由から『ロロ・ピアーナ』はブランドの遺産を守るために全力を尽くす」とコメントする。

 靴の底の色を法的に保護しようとするブランドの先行事例として、「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN以下、ルブタン)」が挙げられる。「ルブタン」は長年にわたり“レッドソール”を保護するために、各国で訴訟を繰り広げているほか、赤い靴底の商標登録を試みている。米国と欧州では商標登録されており、日本でも靴底に用いる“赤色”の商標登録を目指しているが、22年6月に特許庁が登録を認めない判断を下したため、ブランド側の次の動きが注目されている。

 「ロロ・ピアーナ」は1924年創業。2013年に「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」を擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のグループの傘下に入り、21年には「ディオール」の役員だったダミアン・ベルトラン(Damien Bertrand)を最高経営責任者に任命した。

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