「H&M」は、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)とのコラボコレクションについて、ジャスティン本人に批判されたことを受けて販売を停止した。ジャスティンの肖像や歌詞の一部がプリントされたアパレルやトートバッグ、スマートフォンケースなどを販売していた。両者は2017年にもコラボアイテムを発表した実績があり、今回が2回目の協業となる。
ジャスティンは、「全て私の許可を得ていない。私があなただったら買わないだろう」「『H&M』が作った私の商品はゴミ」などと自身のインスタグラムのストーリーズに投稿した。これを受けて「H&M」は、「他のライセンス商品やコラボアイテムと同様に、今回も適切な承認と手続きを経ている」と反論し、販売は継続すると発表していた。しかしそのわずか24時間後には方針を転換し、販売を停止している。
販売停止時に発表したコメントでは、「従前の発表通り、『H&M』は適切な承認手続きをとってきた。しかし、ジャスティン・ビーバーに配慮して、店舗とオンラインから該当商品を取り下げることを決めた」と述べている。
ファッション業界の法律問題に精通する弁護士は、急いで製品を市場に出そうとすると、こうしたコラボレーション案件でトラブルが発生しやすいと話す。「(コラボレーションアイテムを販売しようとしている企業は、)世に出そうとしている製品が、タレントとの契約内容を満たすような品質であるかを確認することが重要だ」。
「H&M」からもジャスティンの代理人からも、法的措置を検討しているかどうかについてのコメントは得られなかった。