「M A S U」は、初の顧客向けのアミューズメントイベント「マス ボーイズ ランド(MASU BOYS LAND)」を横浜の老舗ダンスホール「クリフサイド」で1月9日に開催した。イベントは、DJパフォーマンスや飲食の提供に加えて、ファーストコレクションから10シーズン分のサンプルを中心としたアーカイブウエア約600着を展示販売。さらに同月に控えたパリでの初の展示会に先駆けて、2023-24年秋冬コレクションをショー形式で披露した。
会場では、後藤愼平デザイナー自らが来場者をお出迎え。来場者は約500人で、首都圏のほかにも兵庫や愛知、茨城など遠方から訪れたファンも見られた。イベント前半でウエアが売り切れ間近になり、「目当てのアイテムは購入できなかったが、一番好きなブランドの服に囲まれてうれしかった」「気合いを入れてたくさん購入した」と話す来場者もいた。後藤デザイナーは、「クリフサイド」を会場に選んだ理由について「伝統あるクラシックな会場とフレッシュな若い人たちという、相反する二つの間に生まれる熱量を伝えたかった」と語った。
来場者の着こなしは、レイヤードを巧みに取り入れたスタイルが多数。レザージャケットやテーラードジャケットといった定番アイテムに、シャツやハイネックのトップスなど薄手のアイテムを重ねて、首もとに変化をつけていた。また、同ブランドの23年春夏コレクションに登場した、スパンコールのフーディーとスカーフをアクセントに使ったファンもいた。ボトムスはフレアパンツが人気で、「ブーツと組み合わせてスタイルアップを狙った」という声もあった。