ファッション

フェムテックブランド「ナギ」が事業休止 「次の準備を進めるため」

 BLASTは3月をもって、フェムテックブランド「ナギ(NAGI)」の事業を休止する。公式オンラインストアでは2月28日に商品の販売を停止し、3月20日の19時に問い合わせ対応を停止する。休止理由は「別の形でみなさまにより良いプロダクトやサービスを提供できるよう、次の準備を進めるため」と、公式オンラインストアでコメントを寄せた。

 「ナギ」は、女性向けエンパワーメントメディア「ブラスト」を運営する石井リナBLAST CEOが2020年5月に立ち上げた吸水ショーツを中心に展開するフェムテックブランド。「ナギ」の吸水ショーツは、吸水・防水・防臭機能、制菌効果のある独自の積層構造が特徴。21年12月にスポーツライン「ナギ スポーツ(NAGI SPORTS)」、22年3月に尿モレに対応したシリーズ「ナギ コンフィー(NAGI COMFY)」を追加し、ラインアップを拡充してきた。取り扱いは公式ECほか、コスメキッチン(COSME KITCHEN)、ビープル(BIOPLE)、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)、ガリャルダガランテ(GALLARDAGALANTE)の一部店舗、イセタンシード伊勢丹新宿店など。

 吸水ショーツ(吸水型サニタリーショーツ)は、2019年から20年にかけてスタートアップの参入が相次ぎ、21年には「ジーユー(GU)」「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」「スリーコインズ(3COINS)」「ユニクロ(UNIQLO)」、22年にはイオンの「トップバリュ(TOPVALU)」など大手が参入。市場が活況を見せる一方で、吸水ショーツは医薬品医療機器法(薬機法)の対象にあたらず雑品(雑貨)扱いとされているため、一部では品質の問題も浮き彫りに。21年10月から医薬部外品として承認申請が可能となり、認可を受けたブランドは未だないが、ベアジャパンは医薬部外品としての実用化を目指している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。