国内有数のトラフィックを誇るJR新宿駅に直結し、大手セレクトからパーソナライズサプリまで現代的なライフスタイルを広く扱うのがルミネ新宿だ。コロナ禍を経て、各ショップのイベント開催などを後押しし、さらなる集客と顧客化を図っている。草薙恵美子ルミネ常務取締役新宿店長に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年2月27日号付録ビジネスリポートの先行公開です)
WWD:2022年下半期の商況は?
草薙:7〜12月の売上高は前年同期比17.8%増だった。客数も当然伸びてはいるが、ピーク時まではまだ届いていない。客単価は2ケタ増だった。7、8月はコロナ第7波の最中で、5、6月に夏物がよく売れたことや、ショップのほうも商品の在庫を絞ったことが影響して、セール自体は若干厳しかった。7月後半から"IT’S NEW" WEEKを実施し、先行販売や予約販売を提案しながら、ジャストニーズな秋物を提供し、プロパー比率を高めた。加えて10%オフキャンペーンもあり、9月は予算をクリアした。また、ルミネ2の2階にD2Cブランド「アニュアンス(ANUANS)」をリニュアルオープンしたところ、初日2170万円という高い売り上げを作った。
10月以降はお客さまの購買のモチベーションが非常に高く、予算を大幅にクリアをした。19年度比には届かなかったが、そこに近づく勢い。特に10月は、若干気温が下がったことで、アウターが非常に好調で、全国の旅行支援や「ただいま東京プラス」クーポンの利用も後押しとなった。11月はニットが好調に売れたことと、上旬にマッシュスタイルラボ9ブランドによるコートフェアを10日間行ったところ、2100万円を売り上げたことが、非常に大きかった。11月後半から、クリスマスのギフトニーズでマフラーや手袋に加えて、コスメや香りアイテムが高稼働した。11月の10%オフキャンペーンも好調で、ウェブ決済サービス経由の売り上げが最高記録を更新した。12月は特に非ウールのダウン関係が、非常に好調だった。また、クリスマスのお出掛けニーズとして、フェミニン系のワンピースなどが売れ筋に。プレセールもプラスの売り上げにつながった。
WWD:好調なブランドは?
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