ファッション

「ファビアナ フィリッピ」が初のクリエイティブ・ディレクターを起用 「ジル サンダー」や「ヴァレンティノ」でキャリアを積んだ女性デザイナー

イタリアのウィメンズブランド「ファビアナ フィリッピ(FABIANA FILIPPI)」は、1985年の創業以来初となるクリエイティブ・ディレクターにデザイナーのルチア・デ・ヴィート(Lucia De Vito)を任命した。デ・ヴィート新クリエイティブ・ディレクターは、プレタポルテとアクセサリーのコレクションを指揮するほか、昨年から刷新を進めているブランドイメージの監修を担う。9月の2024年春夏ミラノ・ファッション・ウイークで、デビューコレクションを披露する予定だ。

これまで「ジル サンダー(JIL SANDER)」や「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「クロエ(CHLOE)」「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」などで経験を積んできた彼女は、「ファビアナ フィリッピ」を「知性とエレガンスを通じて本質的なフェミニニティーを築き上げてきた」ブランドと強調。「これまでの経験と、アートやファッション、デザインから絶えず影響を受け生み出されるクリエイティブなアイデアを注ぎたい」と話す。

今回の任命は、1月のアルド・ゴッティ(Aldo Gotti)最高経営責任者(CEO)の就任に続くものだ。デ・ヴィート新クリエイティブ・ディレクターの直属の上司となるゴッティCEOは、プラダ グループとステラ マッカートニーで要職を務めた後、イタリア発のオムニチャネル・セレクトショップ「モーズ(MODES)」のジェネラルマネージャーとして、その成長に貢献。「ファビアナ フィリッピ」では、ブランドのポジショニングを強化し、グローバルレベルでの成長と発展を加速させる責務を負い、「創業から38年が経ってもなお、『ファビアナ フィリッピ』は創造性においてもスタイルにおいても進化を続けている。ルチアは、その歴史の解釈者となり、強みであるデザインと女性らしさの現代的なビジョンによって、ブランドを今の時代に適した文脈へと導いてくれるだろう」と話す。

「ファビアナ フィリッピ」は、ジャコモ&マリオ・フィリッピ・コチェッタ(Giacomo & Mario Filippi Coccetta)兄弟によってウンブリア州ペルージャで設立。カシミアをはじめニットウエアで知られる。昨年から取り組んでいるリブランディングでは、ロゴやブランドアイデンティティーを刷新したほか、建築家のパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)による新しいストアコンセプトを採用したショップをミラノに開いた。また、ニットウエアデザイナーで自身のブランド「サンソヴィーノ6(SANSOVINO 6)」も手掛けるエドワード・ブキャナン(Edward Buchanan)と協業し、ブランド初のカプセルコレクションも制作した。なお、日本では現在、インポーターのアオイがディストリビューターを務めている。

FABIANA FILIPPI x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。