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特集 Z世代が企業に求める「サステナビリティ」の今

日本ロレアルが3年前倒しでカーボンニュートラルを実現【Z世代が企業に求める「サステナビリティ」の今】

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商品の生産や人為的活動で生まれる二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量と、植林や森林管理などにより温室効果ガスを吸収・除去した合計を実質的にゼロにすること。120以上の国と地域が2050年にカーボンニュートラル達成という目標を掲げている。(この特集は「WWDBEAUTY」2023年5月29日号からの抜粋です)

日本ロレアル(NIHON L'OREAL)

3年前倒しで目標を達成

ロレアル(L’OREAL)グループは、20年以上前から温室効果ガス排出量の削減に取り組む。2020年にはサステナブルな取り組みを強化する「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」を立ち上げ、その中の一つとしてCO2排出量削減の取り組みを推進する。25年までに世界の全拠点でカーボンニュートラルを達成することを目標に掲げたが、日本は3年前倒しの22年7月に達成した。「御殿場にある生産工場のコスメロールは10年にグリーン電力証明を取得したが、一部にグリーン電力を動力源としない蒸気ボイラーおよび温水ボイラーの設備があった。22年6月にグリーン電力での蒸気ボイラーおよびヒートポンプに切り替わり全ての設備の更新が完了した。16年からオフィスと川崎の研究所には宮城県石巻市のバイオマス発電所から再生可能なグリーン電力を供給している。これは東日本大震災の被災支援も含めてのこと」と楠田倫子=日本ロレアル ヴァイスプレジデント コーポレート・レスポンシビリティ本部長は語る。22年末時点で世界の全拠点の達成率は65%。全拠点の中で北米ゾーンや中南米ゾーン、北アジアゾーンなどの分類があり、日本が属する北アジアゾーン(他に中国、台湾など)は、ゾーン全体で唯一カーボンニュートラルを達成している。

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