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特集 Z世代が企業に求める「サステナビリティ」の今

レフィルを推進する「無印良品」と「雪肌精」【Z世代が企業に求める「サステナビリティ」の今】

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化粧品は役目を終えた後のボトル容器や包装はいずれごみとなり廃棄されることが多い。中でもプラスチックの容器包装をめぐる環境負荷の低減は喫緊の課題だ。プラスチック使用量の削減を軸に、再生プラスチックの活用や詰め替えなどの取り組みが進む。(この特集は「WWDBEAUTY」2023年5月29日号からの抜粋です)

コーセー(KOSÉ)

パッケージにCO2排出量を表示

コーセー(KOSÉ)は、全商品を対象にプラスチック容器包装資材のサステナビリティに配慮した設計について2030年までに100%採用を目指す。22年度(1~12月)は、新商品を中心にバイオマス由来プラスチックや再生プラスチックの活用、ガラス容器の採用を進め、29%を達成。また、「プレディア」と「雪肌精」の一部商品のボトル容器の素材を、石油由来PETからケミカルリサイクルPETに切り替えた。バイオマスやリサイクル樹脂の採用(樹脂量)に関しては、計画通りに進捗している一方で「品質や安全性といった技術面やコスト面の課題がある。今後、さまざまなアプローチを試みながら採用を拡大していく予定」(広報担当者)。また、レフィル利用の啓発も進める。主力ブランド「雪肌精」の“クリアウェルネス”シリーズは、ディズニーキャラクターを起用した限定デザインの空ボトルを付けたレフィルキットを7月1日に発売し、レフィル容器の認知拡大や習慣化の啓発を行う。

同社は環境負荷に配慮した容器や包装の開発を進める中、昨年、環境省が実施する「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」への参加を表明した。その一環で「雪肌精」の“クリアウェルネス”シリーズを対象に、商品のライフサイクルを通じたCO2排出量を数値で可視化する取り組みを開始。商品パッケージ・ラベルへの表示を検討しており、「お客さまが脱炭素に関して自分ごと化できるような工夫も考えている」と述べる。また、ウェブやSNSで、カーボンフットプリントの取り組みや考え方、算定と削減計画の詳細などの細かな情報を発信していく予定だ。

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