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連載 エディターズレター:IN FASHION

デザイナーのステラ・マッカートニーが振りまく多幸感【エディターズレター:IN FASHION】

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※この記事は2023年06月06日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ステラ・マッカートニーが5月に来日し、東京藝術大学での特別講義や下北沢でのパーティ、阪急うめだ本店にオープンしたショップ訪問など2日間を精力的に過ごして、旋風を巻き起こして去りました。

ステラは言うまでもなく、「ビートルズ」のポール・マッカートニーと、「ウィングス」のキーボードでありアクティビストであったリンダ・マッカートニーの娘です。生まれた瞬間から注目され、世界のポップカルチャーシーンのセンターに身を置く、“ナチュラル・ボーン・センター”の宿命を背負った女性と言えるでしょう。学生時代はポールの娘であることをひた隠しにしたと言うステラですが、セント・マーチン美術大学の卒業コレクションではポールが曲を提供したらしい(そしてモデルは“友人”のケイト モスやナオミ キャンベル)という逸話などからも、彼女が両親からの愛をおおらかに受け止め、その存在を素直に誇りに思ってきたことがわかります。ちなみに、「ステラ マッカートニー」のパリコレ会場にはポールが必ず姿を見せ、彼が着席するタイミングでショーがスタートしていました。

ステラは1997年、20代半ばにして「クロエ」のクリエイティブ・ディレクターに就任し、4年間務めた後、2001年に自身の名前を冠したブランド「ステラ マッカートニー」を現ケリング(当時はグッチ グループ)とのジョイントベンチャーで立ち上げました(現在はLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンと提携)。以降は、これまで欠かすことなく最新コレクションを発表し続けています。

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