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連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT

製造原価を外箱に記載という驚きを難なく行う「ニュースケープ」に触れる【エディターズレター:BEAUTY ADDICT】

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※この記事は2023年07月13日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

先日、元マッシュビューティーラボ副社長の小木充氏が手掛けるスキンケアブランド「ニュースケープ」の発表会に行ってきました。オーガニック・ナチュラルコスメに長く携わる中で、疑問に感じていたことを透明性をもって明らかにしたブランドでした。例えば、コスモスナチュラル認証を取得できるレベルでのモノ作りにこだわっているものの、認証を取得するための費用を商品価格に乗せるのは本望ではないと、あえて認証を取得することはしないこと。長く愛用してもらうために欠かせない要素として2000円台という価格設定にする、などがありますが、最たるものは、製造原価を外箱に記載するという従来にない取り組みです。例えば、“保湿クリーム”の販売価格は2124円。外箱には、内容物504円(検査、申請、充填ほかを含む)、容器474円、化粧箱84円と記載してあります。

“保湿クリーム”の原価率は約50%(一般的に化粧品の原価率は10〜20%と言われています)。ここに開発費や輸送費、人件費などが含まれると利益はかなり少ないと業界に身に置く側としては理解できますが、果たしてお客さまにそれが伝わるのかと心配になりました。製造原価だけ見て、本当は約1000円で購入できるのに……とならないかと思ったのです。PR担当にその旨を伝えると、「確かにそういう考えも出てくるかもしれません」とのこと。公式サイトのみで販売するそうですが、「店頭では伝えきれないブランド理念や開発への思いなどを掲載できるので、ブランドへの理解度を高めることができるだろう。そうなれば不安要素は払拭できると思う」とも。確かにブランドの背景をしっかり読み込めればいかにレベルの高いモノ作りをしているのかが理解できるでしょう。

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