ファッション
特集 2024年春夏メンズ速報

「ピッティ」に新風 もう“イタリアン クラシコ“だけじゃない【特集:2024年春夏メンズ速報】

有料会員限定記事

イタリア・フィレンツェでメンズの見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(以下、ピッティ)」が6月13~16日に開催された。パンデミックを経て徐々に活気は戻りつつあるものの、かつてイタリアのファクトリーブランドを中心とした “イタリアン クラシコ”の祭典は、大きな転換期を迎えている。(この記事は「WWDJAPAN」2023年7月10日号からの抜粋です)

104回目を迎える「ピッティ」には、1月開催の第103回よりも約1000人少ない延べ1万7000人が来場した。1年前に比べてイタリア国外から来場するバイヤーは24%増加し、特にアジアからの復帰が目立った。日本や中国、韓国に加え、香港や台湾、シンガポール、タイなどさまざまな国や地域から来場があり、全海外バイヤーの4割をアジアが占めたという。出展社数は前回とほぼ同じ825で、うち41%は海外ブランドだった。特に初日と2日目は多くの来場者でにぎわい、メイン会場のフォルテッツァ・ダ・バッソは活気で溢れた。一方で、ゲストブランド「フェンディ」と「ERL」がショーを開催した3日目以降はメイン会場内の来場者の引きも目立ち、4日間という開催期間の再考を求める出展者の声はいまだにある。

かつて中核をなしていた有力ブランドが姿を消した分、“イタリアン クラシコ”の潮流を感じ取る合同展示会としては手薄になったかもしれない。しかし「ピッティ」は“イタリアン クラシコ”以外のジャンル開拓のため、さまざまな施策を行っている。現在でもメンズ見本市としては最大規模であることは変わらないため、知名度を上げたい海外ブランドや新ブランドにとっては好機ともいえるだろう。

1 / 11

この続きを読むには…
残り790⽂字, 画像15枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。