米「WWD」が発行する「BEAUTY INC」は毎年、世界のビューティ企業の1〜12月の売上高(推定含む)を基に「世界のビューティ企業ランキングTOP100」を発表している。「WWDJAPAN」2023年7月 24日号付録「WWDBEAUTY」では、2022年版のランキングと各企業の動向をまとめた。ここでは上位10社を紹介する。首位ロレアル(L'OREAL)は「過去20年で最高」とする成長を遂げトップを独走。10位までの顔ぶれ21年と変わらないが、3社の売上高がマイナスに転じた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年7月24日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
1位
ロレアル(L’OREAL)
クリシー(フランス)
売上高 382億6000万ユーロ
(約5兆2798億円)
前年同期比 +18.5%
ブランドリスト
コンシューマー プロダクツ事業本部:ロレアル パリ、ガルニエ、メイベリン ニューヨーク、NYXプロフェッショナル メイクアップ、スタイルナンダ、エッシー、ミクサ
ロレアル リュクス事業本部:ランコム、イヴ・サンローラン、ジョルジオ アルマーニ、キールズ、ヘレナ ルビンスタイン、ビオテルム、シュウ ウエムラ、イット コスメティックス、ラルフ ローレン、アーバン ディケイ、ミュグレー、ヴァレンティノ、ヴィクター&ロルフ、アザロ、タカミ、プラダ、ディーゼル、カリタ、アトリエ・コロン、ユース トゥ ザ ピープル
プロフェッショナル プロダクツ事業本部:ロレアル プロフェッショナル、レドケン、ケラスターゼ、マトリックス、ピュオロジー
アクティブ コスメティックス事業本部:ラ ロッシュ ポゼ、ヴィシー、スキンシューティカルズ、セラヴィ、スキンベターサイエンスなど
ニュース
2022年のロレアルは、過去30年間で最高の成長を記録した。最終3カ月の売上高は100億ユーロ(約1兆3800億円)を超え、四半期の業績は過去最高を更新した。ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)最高経営責任者(CEO)は「全ての事業が好調で、コロナ以前と比較してパフォーマンスが向上している」とコメント。「パンデミック時に新しい営業拠点を配置したことで地域ごとの戦略が最適化され、成長加速とコスト管理の改善が可能になった」と述べた。一方、為替変動は7%以上の大きな影響を与えた。
全ての部門が好調な伸びを示し、プロフェッショナルプロダクツ事業本部は前期比10.1%増、ロレアル リュクス事業本部は同10.2%増を記録。アクティブコスメティックス事業本部は同21.9%増、19年比ではほぼ倍増した。低迷する中国市場も同5.5%増だったが、eコマースの2ケタ成長とW11(独身の日)の好調なパフォーマンスに後押しされたものだという。
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