アウトドア用品大手のモンベルは、恵比寿店(東京都渋谷区)を8月14日に閉店する。同店の店頭掲示やウェブサイトで発表した。JR恵比寿駅西口前の一等地にある路面店で、現在入居するビルの建て替え前を含めて同じ場所で約30年にわたって営業してきた。
1・2階の計280坪の広い店内に、アウトドアウエアやバックパック、シューズ、登山用品、キャンプ用品、カヤック、食品など幅広く展開してきた。現在の恵比寿店は2008年にビルの建て替えに伴い、オープンした。旧恵比寿店に比べて面積を2倍にしたフラッグシップストアとして運営していた。閉店の理由について、同社広報は答えられないとしている。顧客には近隣の渋谷店やEC、モンベル・カスタマーサービスなどの利用を促す。
現在の恵比寿店が開店した08年に50店舗台だったモンベルの国内店舗数は、現在は約125店舗にまで拡大した。22年8月期の連結売上高は940億円で、国内アウトドア用品の製造・販売企業としては最大級の規模を誇る。