阪神タイガースが18年ぶりにセ・リーグ優勝したのを受け、エイチ・ツー・オー リテイリングのグループ各社は15日、「祝・リーグ優勝 阪神タイガースご声援感謝セール」をスタートした。7日間開催する。
阪神梅田本店では、午前8時30分から優勝セールの開幕を記念して「Vセレモニー」が行われた。球団のマスコットキャラクターのトラッキーとラッキー、キー太が六甲おろしのBGMで登場した後、関係者とくす玉割りをして祝祭ムードを盛り上げた。阪神梅田本店の小森栄司本店長は「昨年、全館建て替えオープンをしたが、さらに認知を高めていこうというタイミングで優勝セールを開催できるのは大変な喜び」と語った。1985年の優勝時は期間売り上げ40億円、2005年には同30億円を達成。今回の優勝セールでも「その規模に近い売り上げを達成したい。相当な経済効果があると思う」と期待を込めた。
この日は通常より30分繰り上げて9時30分に開店した。優勝セールを待ちかねた阪神ファン約2000人が開店前に並んだ。滋賀県大津市から始発でかけつけたという女性は「阪神ファン歴50年以上の主人の影響でファンになった。優勝セールは縁起がいいので、今日も運をいただきにきた。食品売り場で福袋を買って帰りたい」と笑顔を答えた。虎柄のプリントTシャツを着た大東市の女性は「ずっと阪神ファンなので友だちに虎柄のTシャツをプレゼントされた。優勝を祈願して昨日初めて着たら優勝したのでうれしかった」といい、タイガースショップで応援グッズと佐藤輝明選手の名前入りフェイスタオルを購入した。
全館の7割の売り場で記念セール品を販売する。18年ぶりの優勝にちなんだ1800円の優勝記念福袋や記念特価品を多数用意した。食品売り場では、リーグ優勝記念のロゴ入り商品を販売する「たねや」「クラブハリエ」で長蛇の列ができ、本日分の4000個が開店から2時間ほどで完売した。2階「イベントスペース2」では、優勝年にちなみ、1985万円、2003万円、2005万円、2023万円のジュエリーを販売。「シーズン・ギフト雑貨」売り場では傘セットお楽しみ袋(3300円)を限定600個用意した。8階「阪神タイガースショップTEAM SHOP CLUBHOUSE」で販売する予定の「JERA セ・リーグ優勝記念グッズの球団オリジナル商品」は、球団最速で優勝が決まったため、入荷が間に合わず、24日から販売する。
過去の優勝セールとの違いについて、小森本店長は「2005年の優勝時と比べると、(夏や冬の)通常のクリアランスセールはパワーダウンしている。単純に値下げしても消費が盛り上がらない流れがある。クリアランスとは異なるかもしれないが、今回の優勝セールでは値下げするだけではなく、記念になる商品を多くそろえた」と話す。 優勝セールは、阪神梅田本店と阪神・にしのみや、阪神・御影、あまがさき阪神のほか、阪急オアシス77店舗、イズミヤ73店舗、カナート17店舗でも開催される。