ユニクロは、10月22日までの期間、自社の古着を集めたポップアップストアを原宿店で開催しています。店頭には約20年間、来店客から回収してきたユニクロのウエアに製品染めやビンテージ加工を施した古着がずらり。さらに、これらの古着をワッペンでカスタマイズできるワービスも用意しています。
ビンテージとして価値が高くなっていく「リーバイス(LEVI’S)」や「ラルフローレン(RALPH LAUREN)」のように、近年、ユニクロの過去のアイテムを“オールド ユニクロ”と呼び、 古着として楽しむ人が増えています。特に現行のアイテムには使われていないブロック体のブランドロゴを採用した旧タグのものが人気で、今よりもアメカジ色が強いデザインなどが魅力のようです。フリマサイトでは、当時の販売価格のおよそ2〜3倍と思われる価格で取り引きされているものを見かけました。
そんなムードの中で、ユニクロが公式で自社古着を販売するなんて、かなりホットなポップアップなんじゃないか? そう思い、私はユニクロ 原宿店を訪れました。
“オールド ユニクロ”が約1割
古着の価格帯はシャツが1990円、Tシャツが1990円、スエットが2990円、カジュアルシャツが1000円などで、カシミヤのニットも3000円で手に入ります。ワッペンのカスタマイズサービスは18種で、1個500円。
店頭では常時300〜400品が並びます。担当者によると、旧タグの“オールド ユニクロ”も全体の1割ほど紛れ込んでいるそう。ただし、「もともとは難民支援、被災地支援のために集めた衣服。“オールド ユニクロ”を探してピックアップしていないので、正確な数は分からない」とのこと。公式がそのスタンスならば、“オールド ユニクロ”や自分好みの古着を探すのも、宝探しのようで俄然燃えますね。
ちなみに、担当者が確認できた中で最も古かったのは2001年頃のフリースだそう。「現在のフリースのほうがシンプルでスタイリッシュになっているが、当時のフリースはよりアウトドアのムードが濃く、そういうデザインが好きな人にはおすすめ」と担当者。取材時には、人気ライン「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」が2016〜2018年ごろまで使っていたという旧タグも見つけました。
色の出方が全く違う、製品染めのライン
製品染めを施したラインは、Tシャツやスエット、パンツなどを赤、緑、青などで染めています。多様な古着をベースにしているため、同じ色で染めていても、色の出方が全く異なるのが魅力。ポリエステルのステッチは元の色が残るので、カラーのステッチがはいったような仕上がりになっているものも。ネイビーのボディーにピンクのステッチ、カーキのボディーにイエローのステッチなどは、新品のユニクロではなかなか見られない配色なのでは。
ネルシャツにはビンテージ加工
あえて古着で選ぶ人も多いネルシャツ(1000円〜)には、ビンテージ加工を施しています。新品で買うことが多いユニクロのウエアが、ビンテージ風な表情になっているのが、なんだか新鮮です。柄もブロックチェックやマドラスチェックなどさまざまで、価格が1000円と来たら、複数枚買ってしまいそう。
カシミヤニットは3000円
現行の商品なら9990円から展開しているカシミヤニットは、3000円。毛玉取りや洗浄などのケアを施しているだけあって、古着と思えないほど綺麗。担当者が「カシミヤニットは一押し。ほとんど新品に近い状態で出しているものもあり、現行の商品が売れなくなってしまうのではないかと思うほど、クオリティーにはこだわった」と話すだけあります。この価格なら、ユニクロのカシミヤを体験してみたいという人の入門にもうってつけです。
大物アウターもお試しで買える
トレンチコートやデニムジャケットなどの大物アウターも、手に取りやすい価格。タイムレスなワードローブなので、持っていたら何かと活躍しそう。