三越伊勢丹は、衣料品の製造工程で出る残反(ざんたん)や廃棄予定の古着をファッションブランドやクリエイターと組んで商品化する「ピース de ミライ」の展示・販売を11日から始めた。主要会場である伊勢丹新宿本店では本館1階のポップアップスペース「ザ・ステージ」に商品を並べるほか、通りに面した11面のショーウインドーでも展示する。またファッションを学ぶ学生たちが残反から作った作品も紹介する。24日まで。
昨年春に廃棄予定の「リーバイス」のジーンズを材料にしてさまざまな商品を提案した「デニム de ミライ」に続くアップサイクルプロジェクトの第2弾。今回はデニムだけでなく、英テキスタイル「リバティ・ファブリックス」、デンマークのテキスタイルメーカー「クヴァドラ」、尾州産地(愛知県)の毛織物、フィンランドの「マリメッコ」から残反の提供を受け、バリエーション豊富な商品を展開する。前回同様、阪急阪神百貨店、岩田屋三越、エスティーカンパニー、ファッションコアミッドウエスト、佐藤繊維の店舗でも販売される。「アンリアレイジ」「3.1 フィリップ リム」「サルバム」「サンヨーコート」「タロウ ホリウチ」など50のブランドおよびクリエイターがアパレル、シューズ、バッグ、ぬいぐるみ、アートなど一点物のアップサイクル品を制作した。
初日の「ザ・ステージ」ではさまざまなアップサイクル商品を手に取る客でにぎわいを見せた。「ア プレッセ」と「エブリワン」のコラボレーションによるツイード生地のブルゾンには、開店前から100人前後が列を作った。