「H&M」はこのほど、コスメライン「H&M ビューティ」初のグローバル・メイクアップアーティストにラウル・アレハンドロ(Raoúl Alejandre)を起用した。それに伴い、カラーコスメティックコレクションを刷新し、「H&M」の一部ストアとウェブサイトで10月19日に発売した。
同コレクションは、キーアイテムとなる“ボリューム アイコン ラッシュ マスカラ”“ネバー エンディング ラッシュ”など4つのマスカラ(各9.99ユーロ、約1500円)に加え、サテンとマット仕上げからなる54色のチーク、リップスティックをラインアップ。全商品がビーガン処方で、ビタミンEやヒアルロン酸などの保湿成分を配合した。価格帯は5.99〜12.99ユーロ(約900〜2000円)。
今回起用したアレハンドロ=グローバル・メイクアップ・アーティストは、カリフォルニア出身で2020年に「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」のグローバル・メイクアップアーティストにも任命された今注目のアーティストだ。「H&M ビューティ」のアソートメント部門のグローバル責任者であるマリア・サドウスカ(Maria Sadowska)は、「ラウルは素晴らしいアーティストだ。クラシックでありながらモダンな美へのアプローチは、『H&M メイクアップ』が目指している方向性とも一致する。彼の専門知識とクリエイティブなビジョンがわれわれの新商品を次のレベルへ導いてくれると信じている」と期待感を示した。
「H&M ビューティ」のキャサリン・ウィグゼル(Cathrine Wigzell)=ジェネラル・マネージャーは、「『H&M ビューティ』のビジョンは世界で最もファッショナブルな“ビューティ・デスティネーション”を構築すること。『H&M 』がファッション業界で何十年も行ってきたように、メイクアップ商品でも最高品質の成分、デザインと最新トレンドをお客さまに身近に感じてもらえるように商品を高めていきたい」とコメント。また、「ファッションとビューティは密接に関連しており、メイクアップはファッションの延長線上にある。『H&M』の中心的な顧客はビューティを含めたトータルファッションを購入したいと思っている。実店舗でもオンラインでも、シームレスにそのようなインスピレーションを提供していきたい」と続けた。
同社は約3年前にビューティに特化した部門を設立。今年5月にはビューティに特化した初の旗艦店をオスロ中心部のカール・ヨハン通りと、エリア最大のショッピングセンターであるオスロ シティにそれぞれ出店。また、4月にはZ世代をターゲットにしたボディーケアシリーズをそろえるオリジナルビューティブランド「オー ヘイ ヒーロー(OH HEY HERO)」も立ち上げビューティ事業を強化している。