ファッション

LA発セレブ御用達「ホーセンブース」 一つ一つハンドメードされるジュエリーの重み

米ロサンゼルス発ジュエリー「ホーセンブース(HOOSENBUHS)」のブランドディレクターのケザー・パーカーとゼネラルマネジャーのタチアナ・カンピスが来日した。「ホーセンブース」といえば、ビヨンセ(Beyonce)やジェイ・Z(Jay -Z)、デイヴィッド・ベッカム(David Beckham)などのセレブリティーがこぞって着用するジュエリーブランドだ。同ブランドは、ロバート・G・キースが2005年に設立。現在では、ジュエリーだけでなく、アパレルやサングラスなども展開している。日本では、サザビーリーグが販売を手掛けている。来日したパーカーとカンピスに話を聞いた。

WWD:今回の来日の目的は?

ケザー・パーカー(以下、パーカー):4年振りの来日だ。コロナ禍で、ギンザ シックスや京都BALの店舗は写真でしか見ていない。トランクショーを再開し、日本市場と再度つながるのが目的だ。

WWD:「ホーセンブース」のブランドコンセプトは?

パーカー:タイムレスなモダンクラシックジュエリー。サブスタンシャル(重みがある)で、代々受け継がれるジュエリーを提供している。

ジュエリーとしての“重み”と“ハンドメード”へのこだわり

WWD:ブランドのシグニチャーは?

タチアナ・カンピス(以下、カンピス):2005年の設立時から変わらないオープンリンクのトライ・リンクのリング。トライ・リンクはブランドのシグニチャーだ。

WWD:ブランドのこだわりは?

パーカー:ゴールドの重み。全てのジュエリーはLAの自社工場で職人がハンドメードしている。使用するダイヤモンドや貴石の品質にこだわっている。また、トレンドは関係なく、世代を超えて着用できるデザインだ。全てのジュエリーのモチーフはトライ・リンクで、通常は工場で機械製造するチェーンもパーツから一つ一つ手仕事で仕上げている。だから、長さやサイズのカスタマイズが可能で、パーソナライズを楽しむ顧客が多い。

WWD:ターゲットは?

パーカー:ハンドメードのファインジュエリーの愛好家。18〜85歳と幅広い層の年齢層に支持されている。例えば、家族の一人がファンだとすると、家族全員が「ホーセンブース」のファンになる。ウォレットチェーンなどのストリート系シルバージュエリーなどファンキーなものからハイジュエリーまであるから、あらゆる層の顧客にアピールできる。

一目でわかるアイコニックなデザインと特別感が大切

WWD:多くのセレブリティーが着用しているが、どのようにブランドの認知度アップを図ったか?

パーカー:人とビジネスのパートナーが鍵だ。セレブリティーとコネクションが作りやすいのがLAだが、メアリー・ケイト・オルセン(Mary Kate Olsen)がジュエリーを気に入ってくれた。それで、ニューヨーク・ファッション・ウイーク中に、ホテルのザ・マーサー(THE MERCER)でショールームを開くように勧められた。彼女がバーニーズ ニューヨーク(BARNEY’S NEW YORK以下、バーニーズ)のバイヤーをはじめ、いろいろな人を紹介してくれた。バーニーズをはじめ、バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)やセレクトショップのロンハーマンやマックスフィールド(MAXFIELD)など、小売りのパートナーにも恵まれた。だが、市場を飽和させないように特別感を大事にしたかったので、出店には慎重だった。店舗で常に新しい発見があるように、ラインの8割は店舗だけで販売している。

WWD:競合ブランドは?彼らとどのように戦うか?

カンピス:競合とは思っていないが、多くの顧客が「カルティエ(CARTIER)」や「クロムハーツ(CHROME HEARTS)」のジュエリーとミックスして「ホーセンブース」を着用している。なぜなら、一目でわかるアイコニックなデザインで、お互いに引き立て合うから。

WWD:日本市場における戦略は?

パーカー:日本では12年間販売していて、以前は、タフでクールといった男性的なイメージが強かった。男性と女性の市場のバランスを取り、ゴールドやダイヤモンドを使用したファインジュエリー市場を成長させたい。そのためには、トランクショーのためにまた来日するつもりだ。ハイジュエリーにも注力していく。

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