アシックスの2023年1〜9月期は、売上高が前年同期比23.4%増の4481 億円で過去最高だった。廣田康人社長は「成長ステージが一つ上がった。“ナンバーワン”を掲げるパフォーマンスランニングをはじめ、他のカテゴリーも力強い成長を見せた」と語った。営業利益は同54.8%増の558億円、純利益は同73.3%増の402億円といずれも過去最高だった。
これを受けて、8月に発表した通期予想を上方修正する。売上高が5700億円(前回予想は5500億円)、営業利益が520億円(同460億円)、経常利益が500億円(同420億円)、純利益が275億円(同250億円)を見込む。
カテゴリー別の売上高は、パフォーマンスランニングが同15.1%増の2270億円でトップだった。全地域で増収し、特に日本、中華圏、東南・南アジアが大きく伸びた。スポーツスタイルは同46.2%増の459億円。欧州のホールセールがけん引した。オニツカタイガーは同40.8%増の448億円で、インバウンド需要を取り込んだ日本が大幅伸長した。