1950年に富山でメリヤス工場として創業したゴールドウインにとって、スキーウエアは祖業。70〜80年代にスキーブームが過熱する中、「エレッセ(ELLESSE)」など欧州の高級スキーウエアを生産販売すると共に、オリジナルの「ゴールドウイン」でもスキーウエアの開発を続けてきた。ブームから30年以上をへた今も、ゲレンデに行けば「ゴールドウイン(GOLDWIN)」のウエアで華麗な滑りを見せるスキーヤーは多い。ただし、そうした一部のコアスキーヤーだけでなく、もっと幅広い層にブランドの魅力を発信していることが、近年の好調につながっていると木南拓也ゴールドウイン事業部長は話す。(この記事は「WWDJAPAN」2023年12月4日号から抜粋・加筆しています)
「ここ数年、『ゴールドウイン』のスキーカテゴリーの売り上げは伸び続けている。特に、雪にも恵まれた昨季は、一昨年に対し約30%増だった。一昨年が特に悪かったというわけでもない」と木南事業部長。訪日客数が回復し、「昨季は北海道・ニセコで、4月までウエアが訪日客に売れ続けた」ことが伸長につながったことは間違いないが、「それだけではない」と続ける。
「スキーヤー像のイメージの枠を外したい」
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