デイトナ・インターナショナルは15日、京成電鉄で廃駅になった旧博物館動物園駅(東京・上野)の構内に開く「フリークス ストア(FREAK’S STORE)」のポップアップストアを報道陣に公開した。同駅は滅多に公開されないため、鉄道ファンの間で「幻の駅」と言われてる。京成上野駅でキーホルダー型チケット(1500円)を購入した人にむけ、16日、17日の2日間だけ営業する。
上野公園と東京藝術大学に挟まれた場所にある駅の入り口は、国会議事堂の中央の塔にも似た荘厳な建築。1933年に建てられ、東京都歴史的建造物にも指定されている。青銅色の重い扉を開けると、タイムスリップしたような空間が現れる。1997年に営業終了、2004年に廃駅となった駅の構内は薄暗く、当時の掲示物や落書きもそのまま残っている。現在も電車はホームを通過しており、時おり通り過ぎる電車の音が気分を盛り上げる。
フリークスストアはここにキオスク風の店舗を設けた。京成電鉄のスカイライナーや普通列車を描いたスエットシャツやマグカップ、「京成電鉄」のロゴを入れたキャップやスリッパなどを販売する。車両のイラストはパンタグラフなどディティールまで詳しく描き、鉄道ファンに満足してもらえるようにした。同社の担当者は「”鉄分”高めのデザインにした」と胸を張る。
ポップアップストアは、フリークス ストアと京成電鉄による異業種コラボレーション「京成フリーク」の第1弾として企画された。来年に向けても複数の企画が進行している。京成電鉄の担当者は「フリークスストアの力をお借りして、京成電鉄と沿線の魅力を多くのお客さまに知ってほしい」と話す。フリークス ストアは京成沿線に東京ソラマチ店(押上駅)、ららぽーとTOKYO-BAY店(船橋競馬場駅)、酒々井プレミアムアウトレットモール店(京成酒々井駅)などを運営しており、ゆかりが深い。