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インフルエンサースタッフの代わりにAIチャットボットが会話? パルの仕掛け人に聞く成果と課題

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パルグループホールディングス(HD)は10月19日、自社サイト「パルクローゼット」のキャンペーン「秋のパルクロウィーク」のコンテンツとして、同社インフルエンサースタッフの代理AI(人工知能)とデジタル上でチャットができるサービス「ファッションメイト」を公開した。AIなどの先端技術を手掛けるAIQ(アイキュー)と協業し、10人のスタッフのSNS投稿内容を学習させたAIチャットボットを開発。まるでスタッフ本人とやりとりするかのような会話が楽しめる。仕掛け人である堀田覚・常務執行役員WEB事業推進室長と、自身をAIボット化したOSONOさんに成果と課題を聞いた。

WWD:注目が集まる生成AIだが、間違った回答を生成すること(ハルシネーション)もあり、顧客との接点で実装するケースはまだまだ少ない。また、「ファッションメイト」は、架空のキャラクターではなく、実在するスタッフの代理としてAIが顧客と会話するというのもユニークだ。そもそも開発・導入の経緯は?

堀田覚パル常務執行役員WEB事業推進室長(以下、堀田):AIを使ったインスタグラムの解析・管理のサービスを提供するAIQと知り合う機会があり、「どうすれば人と人はコミュニケーションが活発になるのか」をテーマに、生成AI活用について一緒に研究していこうというところから始まった。

WWD:「ファッションメイト」は、具体的にはどのような仕組みになっている?

堀田:スタッフのインスタグラムに投稿してある情報と売りたい商品の詳細、想定できる質問に対する回答などを「ChatGPT」のモデルに学習させ、そのスタッフらしい回答を生成させている。実験してみたら、割とちゃんとした返答をするので、これはやってみる価値がある、「パルクロウイーク」のインフルエンサー企画に参加する10人のチャットボットを作り、会話や質問ができたら盛り上がるのではないかと考えた。「パルは面白いことをやる」と思ってもらえるし、日々の業務が忙しいなか、コメントやDMに丁寧に返信したくても、なかなか時間が取れず、申し訳なく感じているスタッフが少なくないという課題もあった。「パルクロウイーク」の特設ページとスタッフのインスタグラムからチャットページに導線を設けた。

WWD:自分のAIが接客をするという企画を聞いてどう思った?

OSONO:普通に「楽しそうだ」と思い、「パルクロウイーク」で自分が作ったものが売れるきっかけに少しでもなればいいなと考えた。「ChatGPT」にも興味があったので、「早速やれるんだ!」とワクワクした。

堀田:社内もネガティブな反応はほとんどなかった。このノリの良さと、個人アカウントを開放し、プライベートな情報の投稿もOKにして、個性のあるインフルエンサースタッフを多く抱えているパルだからできた。まずはやってみようということで、期間限定でローンチした。

WWD:実際にやってみてどうだった?

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