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パルグループHD創業者の井上英隆会長が退任 

パルグループホールディングスは10日、創業者の井上英隆・代表取締役会長(88)が3月1日付で取締役相談役に退くと発表した。井上隆太社長(58)は代表権を返上し、松尾勇・執行役員副社長(76)が5月29日の株主総会を経て代表取締役会長に就任する。異動の理由について「創業者の退任を契機に、経営体制の強化・充実を図り、当社グループの持続的な発展とさらなる企業価値の向上を目指す」としている。

井上会長は1961年にスコッチ洋服店を設立した後、73年にパルを設立。カジュアルウエアを手始めに、90年代以降はSPAによる事業の多角化を推進してきた。「チャオパニック」「ラシット」「チコ」「ミスティック」「ディスコート」などアパレル・雑貨のブランドを50以上作り上げた。最近はプチプラ雑貨の「スリーコインズ」の売れ行きが好調で、23年2月期の連結売上高は1644億円だった。24年2月期も1847億円の大幅増収になる見通し。好業績と創業50周年を花道に経営の第一線から退く。

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